2010年4月アーカイブ

現在かなり一般的になった感のある過払い金の問題についても、そのからくり、こういったことは一体どういうことなのか?ということを理解しておかなければ何も進みませんよね。法律的に、どうして過払い金が発生するのかという点について、詳しくご説明致します。

まず、利息制限法というものがあるんですが、この上限である金利15~20%を超えて余分に支払った金額を、借入金の元金を返済したものとして再計算し、払い過ぎとなっていた部分については返還していただくということなんです。なぜ法律の上限を超えた金利による契約があるのかについてはここでは触れませんが、とにかく上限を超えたものは無効であるから、この違法状態を解消しなければいけません。その方法として、元金への充当という方法がとられるということです。

払いすぎとなった利息を、返還するのではなく、元金に充当するという処理方法の根拠は、最高裁判例です。最大判昭和39年11月18日民集18巻9号1868頁で、「債務者が利息制限法所定の制限を越える金銭消費貸借上の利息・損害金を任意に支払ったときは、右制限を越える部分は民法491条により残存元本に充当とれるものと解するを相当とする」と判断されたことにより、このような処理方法が確立されました。

そして、一般的に「過払い金」といわれているのは、払いすぎた利息のことではありません。払いすぎた利息は、上記説明したとおり、返還請求の対象ではなく、借入金に充当されるのです。では、過払い金とは何でしょうか?それは、借入れと返済が継続的に繰り返される取引においては、この充当計算を数年間について行なうと、借入れ元金が消滅することから、その後に行なった返済がすべて不当利得となる、この不当利得金のことを指しています。

ちょっとわかりにくいですが、具体的に言うと、毎月1万円利息を支払っていたところ、法律で規定する利息の上限は6000円であったとします。すると、上限を超えた部分4000円は無効な支払いですが、この4000円を返還請求することはできません。この4000円は、借入れ元金に充当され、元金を減らすという処理をすることになります。そして、毎月ずーっと1万円の利息を支払うと、徐々に借入れ元金は減っていきます。そして、借入れ元金がゼロになった後も1万円の返済をすると、これが過払い金になります。借入れ元金がゼロになった後、毎月1万円の支払いを1年間継続したら、合計12万円が過払い金になるということになります。

過払い金の返還請求は自分でできるそうなんですが、やはり金融会社に直接こういった問題を交渉するというのは、嫌ですよね。しかも、ケースによっては、裁判など面倒な手続きも必要になってきますので、専門家の方に相談して、代わりにやってもらうというのが一番良い方法だと思います。専門家の方に依頼すれば、解らないことも、面倒な手続きも解決できますし、一人で悩むというよりも早く解決できると思います。

サラ金の金利ってとてつもなく高かったんですよね。
それが分かっていても、ついつい借りてしまって返済に困る。返済するためにまたサラ金から借りる。サラ金の審査は甘いので、簡単に大金を借りることができてしまいます。無担保・無保証・すぐ借りられる。その手軽さから、借り過ぎてしまった人も多いのではないでしょうか。

今も頑張って返済を続けている大阪のみなさん、一度、過払いになっていないかどうか確かめてみませんか?結構、支払いすぎていてお金が返ってくるケースも多いそうですよ。

あなたは過払いだから、お金返します、なんてサラ金から言ってくるわけはないので、市役所などで相談すると良いと思います。市役所なら何回相談してもタダですし、司法書士や弁護士と連携して行われる、過払いや債務整理の無料相談ができる日があるはずですから、教えてもらいましょう。
大阪市 市民局 法律相談などの各専門家による相談

大阪の人は商売上手というイメージがあるので、とっくに過払い金返還の手続きは終わっているかもしれませんね。まだの方は急いだ方がいいと思います。損をしたままでいるなんて、悔しいじゃないですか!

払いすぎた利息が返ってくるかも

複数の金融会社や信販会社などからの借金、ローンでお悩みではありませんか?

自転車操業のような状態になってしまって、雪だるま式に借金が増え、お金のことで四六時中苦しんで自殺を考えるくらいなら、債務整理の相談を弁護士にしましょう。多重債務の問題は法律の力で解決することができる問題です。弁護士はあなたの味方です。1人で戦うのではない分、精神的にかなり楽になるはずです。

債務整理の相談をすることによって、借金の返済が楽になるだけではなく、もしかしたら過去の取引の状況に応じて、手元に払い過ぎていた利息分が戻る可能性もあるのです。

契約書や、取引の明細があると、スムーズに過払い金返還の手続きが進められます。でも、もしもそれらが手元になくても大丈夫です。通常は過去の貸し借りの履歴は貸金業者から取り寄せることができるためです。貸金業者には過去の取引の開示義務があり、正当な理由なく履歴の開示を拒むと、不法行為となるという判例もあります。

しかし、取引履歴を廃棄したという業者が一部にあります。ニコスやレイクなどです。このような場合でも、請求書や、返済の控え、銀行の通帳などがあれば、取引の証明ができるので手続きが進められます。 自分でも、わかる限りの資料を揃えて、弁護士に相談することをおすすめします。賃金業者は法律で罰せられないギリギリラインに利率をつけているだけなので弁護士に相談すると必ず状況がよくなると思います。

過払い金の問題の弁護士費用は、着手金なしでやってもらえる場合も多いようです。また、相談料は無料という事務所が多いです。まずは、報酬や相談料などについて事務所のホームページなどを調べて、相談に行ってみましょう。

みなさんはローンやクレジット、キャッシング借り入れなど、お金を借りていますか?

借りていないのならいいのですが、生きているとどうしても、急な物入り、トラブルなどに巻き込まれた際などには、お金が必要なときがあります。もしリストラにあったら、生活費は必要です。そういう時は、家族や親族、友人に頼れないのであれば、消費者金融などからお金を借りたりするしかないですよね。

私も、以前ちょっと仕事を失っていたことがあり、その際に蓄えはあったんですが、急な病気にかかり、蓄えだけでは足りず、仕方なくお金を借りることに。当初はすぐに返せると思っていたんですが、予定より仕事に就くのが遅くなり、その間の生活費などの工面をしていて、なかなか元金を返済できない状況でした。
しばらくの間、金利だけを払い続け、その後少しづつ、元金も返済。2年ほどで返せるはずが、約5年もかかりました。

当時は仕方ないと思いましたが、以前、過払い金を返還請求出来ると知り、すぐに色々と調べました。大阪に住んでいるので、そのまま近くのクレジット・サラ金相談会に行き、無料相談をお願いしました。その際、相手方の業者名を伝え、取引の概要を説明しますと、かなりの確率で、取り返せることがわかり、そのままお願いしました。

手数料は取られますが、それでも、数十万円が返ってきて、非常に良かったと思っています。約5カ月程度の期間で返還を受けることができました。返済期間が長い人は、もう過去のことと思わず、相談してみると、いいと思いますよ。完済している場合は、返還請求にはほとんどデメリットがないようですので、ぜひ検討してみましょう。

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